このページは、いつか書きたいと考えているコンテンツを忘れないように記録しておくためのものである。
■ 大会社の光と影−NEC に長年勤めたある人間の末路
私がNECに勤務していた時代からの知人の男の話。
その男、NECの早期退職制度を使い定年前に割り増し退職金を手に脱サラし、自分でビジネスを始めた。しかし、ある日、その人が家出したということを知る。いったい何があたのか?
NECという大企業で抑圧され、自分のやりたいことが出来ずに人生の大半を費やしてしまった男が、人生最後の賭けに出たものの、結局、NECという大企業の温室の中に長年いたため、温室外のあまりに厳しい環境に勝つことはできなかったのだ。
生兵法は怪我のもと
脱サラして独立するのは簡単だが、収益が上がる所まで持って行くのは簡単ではない。 特殊な技術や資産を持っていれば良いが、その男は、それほど際立った特殊な技術や資産というのは持っていなかった。決して頭が悪いわけではなく中途半端だったのだ。英語はそこそこ出来るし、口もうまい。技術畑の後に事務畑に転向したため技術的な知識もそこそこあるし、経営に必要な事務的な知識もそこそこある。健康食品に詳しいという面もある。人あたりも悪くない。成功すると錯覚を起こした。だから失敗したのだ。
■ 大会社の光と影−恨みを買う上司1
NECのような大企業の中の昇進システムというのは誠に奇妙だ。中小企業では自然の摂理の中で抹殺されてしまうような社会的な常識から大きく逸脱した人間でさえも昇進してしまう。その部下になった人間の何と不幸なことか。
ある上司は自己満足のために部下の時間を奪って行った。悪意を持っていなくても、時間を奪われた部下は、そのような上司を恨むものだ。で、ある日、部下は反逆に出た。誰が勝つ訳でもない戦争が勃発したのだ。
なぜ、そのようなことが起こるかというと、大企業になると昇進がシステム化されており、昇進に対する責任の所在が不明確であるからだ。中小企業では人を採用するにも、昇進させるにも、経営トップが経営にかかわる重要課題として、真剣に観察し、熟考し、責任を持って判断する。その点で大きく異なるのだ。
■ 大会社の光と影−使い物にならなくなったら管理職
田原氏がレギュラーのサンデープロジェクト (2007.2.25) で、思わず笑ってしまった話があった。 企業が行う社内教育のくだりで、折角教育しても引き抜かれてしまうのを防止するため、終身雇用・年功序列で将来を約束してきたという話なのだが、そのくだりの中で、年齢が上がって衰えたら管理職が待ってるから安心
(だから会社を辞めにくい) みたいなことを田原氏が発言。 あー、そうだったんだね。と思わず納得してしまった。
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* This page is written by Kiyomi Tabuki
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